今回の講師は7坪の店舗から220億円企業までに育て上げた幸南食糧株式会社代表取締役の川西氏。時代を読み抜く目で数々のアイデアを実行してきた川西氏が考える気づき教育の真髄とは。 最大のライバルは時代 私は24歳のときに大阪で独立することになりました。半年経っても売れず、店舗の家賃すらも払えなくなりそうなほどでした。私は思い悩みました。そして私は、同じ地域にある43件の米屋はすべて同じ方向を向いて同じ戦略で仕事をしていることと、時代が変わっていくにつれて社会も変わっていることの2つに気づいたのです。 それならば同じ地域の米屋と全く正反対の仕事をすればいいのだということに気づきました。そこで私は他のお店ではやっていなかった「朝6時からでも、夕方5時以降でも、土日でも、マンションの高層階でも配達します」ということをやりました。すると、売れなかった商品が売れるようになり、89世帯入ったマンションで、全ての世帯がお客様になって下さいました。そして、9年間という時間はかかりましたが、気づけば地域で一番の売上を上げさせていただけるお店へと成長させていただきました。 その時に思ったのは、商売とは常にライバルがあり、その最大のライバルは時代だということです。時代が変われば環境も人も変わり、お客様が変わるのです。お客様が変われば仕事の取り組み方を変えなければいけないのです。 徹底した気づき教育 7坪で2人から始めた会社も売り上げが上がっていき、従業員数も30人を超えるほどに増えました。そんな会社が追い風状態の時に、会社の売り上げの3割を占めるお客様から取引中止の申し出があったのです。その理由を聞いたところ、そのお客様の会社は「挨拶が一流、元気が一流、サービスが一流」を重点に置いている会社であったため、それができないスタッフが出入りされては困るということでした。 そのことを社員に話し、社内挨拶をできるようにしようということになり、実行し始めたのですが、3日も続きませんでした。私は当たり前のことが当たり前に何故出来ないのかと思いました。しかし、私は誰にでも出来る当たり前のことが、当たり前に、誰にも出来ないくらい出来れば相当の価値があるなと思いました。
また、人というのは教えすぎると学ばなくなる、見せすぎると見なくなるものです。その時私は、教える教育と教えない教育があることに気づいたのです。教えないときには徹底的に教えないようにしようと思いました。その教えない教育を私は「気づき教育」と名付けました。人は人から言われてやることには抵抗があるのです、人は自分で気づいたことは忘れないし、行動に移しやすいのです。だから私は「気づき教育」をとても重要でとても大切にしております。 小さなものを積み重ねていけば大きなものになります。しかし、弱いものがいくら積み重なっていっても強いものにはなりません。小さなこと、誰にでもできる当たり前のことを誰もできないくらいやり通してみてはいかがでしょうか。そうすれば必ず大きなものに変わっていきます。大きなことをやろうと思っていてもそう簡単に成し遂げることはできません。当たり前のことを当たり前に誰もできないくらいやる、それが大きな器になるのではないでしょうか。
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