また「俺は本当に引越しが好きなのか」というのを外から見たいと思いました。多くの経営者を見ていますが、社長を引退するときは、後継者に譲る、M&Aで売る、もしくは倒産する。それくらいしかありません。それ以外は社長は逃げられない訳です。ですから外から見て確かめてみようと思ったのです。
何をやろうかなと思ったときに、やっぱり父が不動産業を営んでいたというのもあり、営業マンが250名以上いる不動産会社を選びました。 営業力はありましたので結果はすぐ出ました。新人ではナンバー1とりましたし、2ヶ月目も全体で7番、悪くても11番、12番にいました。不動産は給料がいいので、手取りで200万円以上もらっていました。しかし、「やっぱり同じ200万円稼ぐなら引越し屋をやりたい」ということで31歳で法人登記して「ファミリー引越センター」をスタートさせました。
母親が昨年の4月4日に亡くなりました。60歳でした。「まさか60で母が死ぬとは」と、ポカーンと心に穴が開きました。 倒れて3日後でしたから、準備ができていないんですよね。自分の中の心の整理が。そしてその日は私の誕生日でした。神様のいたずらかなと思いました。そこから、私の家族では誕生日パーティーは5月5日に変えました。自分の母親の命日と、誕生日を一緒にするというのは子としては忍びないことです。 母親が亡くなってつくづく思ったのは、母親には自社ビルの落成も見せたし、浦和レッズのスポンサーの姿、二人の孫…、色々見せましたが、「親孝行ってこれじゃないな」ということです。何故かというと、確かに色々なモノを見せましたし、色々な所へ連れていきましたが、マメに電話をしたりメールをしたりということはありませんでした。母親には会うたびに「宏一は冷たい」と言われていました。やっぱり親孝行って連絡を含めたマメなことが一番なのかなと私は思っています。 それと同時に親孝行の話をさせてもらうなら、「親より先に死なないで下さい」ということです。そして、親が「自分はこの子を産んでよかった」と思ってもらうのもいいのですが、それ以上に、「もう一人で大丈夫だ」と思ってもらうことです。
結婚して家族を作ったり、仕事をしっかりしたり、家を買ったり、兄弟で仲良くしたりと、安心した姿を見せることが親孝行であると思っています。
正しい決断とは 私もたくさんの決断をしてきました。しかし、私が選んだ答え全部が正しいとは思っていません。自分が60歳で引退した時に、振り返って、「あの時やっぱりこうすれば良かったな」などと思うことはたくさんあるかもしれません。私がやってきたなかでは、やっぱり答えはないんですよ。 ただ、失敗しても成功しても次の手段を考えておかなければ、リカバリーが利かないかもしれません。自分が決断して、もし失敗しても後悔が残らない決断をして下さい。決断というのは、一生懸命考えて、苦しみを伴いますが、2、3年後には笑えると思います。 苦しい時というのは必ず良い結果が出ると思いますので頑張って下さい。
代表の室舘が語る「今若者に求められる人間力」とは? 「人間力」と言っても社会では明確な定義がある訳ではありませんし、目に見えるものでもありません。私達は「人間力」を社会で活躍していくための人として総合力であるとし、5つの徳性を人間力の要素と定義いたしました...