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第5回人間力アンケート
「20代が考える倫理道徳観」

テーマ:人間力アンケート
2007-07-28 17:07
第5回人間力アンケートは、「20代が考える倫理道徳観」と題して、2007年6月17日(日)に行われた会社説明会で実施されました。有効回答数は268人。
 
 
参加者の内訳
 
 
男性
女性
総計
社会人
74人
44人
118人
学生
118人
32人
150人
総計
192人
76人
268人


 
満場一致で「倫理道徳観を学ぶことは必要である」と回答
 
Q1.「倫理道徳観」の概念を20代になってから教わることについてどのように考えますか?

 
上記の結果より、説明会に参加したほぼ全員が「20代で『倫理道徳観』の概念を教わること」を「とても必要である」もしくは「まあまあ必要である」と回答しています。そのため、職業(学生/社会人)、年齢、性別、入会期間を問わず、「20代で『倫理道徳観』の概念を教わること」が必要と考えていることは間違いないと言えるでしょう。また、「それほど必要とは思わない」と回答した1名も、その理由が「本来、もっと早い年齢で知っておくべきだから」であり、10代までに「『倫理道徳観』を教わっておくべきである」と解釈できます。従って、概念を教わる年齢を問わなければ、説明会に参加した全員が「倫理道徳観」を学ぶことは必要だと考えていることがわかりました。


 
   
「倫理道徳観」が欠如した社会・個人に危機感を感じ、必要性を認識
 
Q2.Q1の理由は?
 
(1)過去に学習する場がない
 
・今まで教わったことがない。
・学校で教えてくれない。
・若いときほど重要。でも学校では授業の一つとしてしかなされていない。
・今まで意識してこなかったから。
・勉強・学習・体得する機会がそれまでに無いから。
・親が倫理道徳観を教えられないため。  (他多数)
 
 
(2)危機感
 
・今の日本人に足りない。
・10代20代の人で犯罪を起こす人が増えているので。
・相手を傷つけること、ルールを破ることを何とも思ってない20代が多い。
・倫理道徳観の無い20代は日本を悪くする。
・人間として最低限のマナーであり、今失われつつある。
・職場でも特に若い父母が挨拶ができていない、目線を合わせない。
・今の若者がよくならなければ日本が変わらないから。
・倫理道徳観の無い物騒な世界・国には行きたくないですし、もっと自分が日本人であることに誇りを持ちたいです。そのために20代という若い時期に倫理道徳観を植えつけるのが必要。
・倫理道徳観(モラル)が欠けると、他人と協力できなくなる。他人と協力しないと何も生み出せなくなる。何も生み出さない20代が多くを占めると、日本という国が成り立たなくなるため。 (他多数)
 
 
(3)今後のため
 
・自分が親になるとき、正しく教え、育てるため、今後の日本のため。
・後世に良い環境を与えるため、必要であると考えております。
・日本を良い方向に導くため。
・倫理道徳観がない成功者は単純にかっこ悪い。
・社会に貢献できる人間になるため。
・次の世代に受け継ぐべきことだから。
・人の上に立つために必要だと感じるから。
・これを持つだけでも今まで以上に良い日本をつくることができると思った。
・自分自身が学ぶことも大事だが、自分に子供が出来たときにも必要だ。
・日本が世界の見本になる国になるための基盤になる。 (他多数)
 
まず一つ目は、学校を含め現在まで「倫理道徳観」を学習する場がないため,20代で学習する必要があるという考え方です。小中学校では「道徳」の授業は存在します。しかし、「倫理道徳観」の概念を十分に伝えるまでには至っていないことがわかります。続いて、最も多かった意見として、自分自身ないし周囲の「倫理道徳観」の欠如を感じ、その危機感から20代で学習するという考え方です。「倫理道徳観」が必要であることを、BESTでの講義も含め身をもって感じたことで、20代で学習すべきであるという回答でした。最後に、自分の力を社会や将来に役立てるため、20代で倫理道徳観を学習すべきという意見です。まだまだ将来がある20代ですから、今、自分が生きている社会や国、そして将来の子供達のことを思って、「倫理道徳観」は必要だと考えたのでしょう。
 
 
印象深い社会問題に「親子間の殺人事件」が最多
 
Q3. 「倫理道徳観」の欠如により、最近多くの社会問題が起きています。特に印象深い社会問題・事件を挙げて下さい。
 
・福島母親殺人事件
・自分の親や子供を殺す事件が多い
・赤ちゃんポスト
・給食費の未払い問題
・社保庁の年金問題
・いじめ、自殺の増加
・企業の不祥事
(一部を抜粋)
 
本質問において一番多かった回答は、家族同士の殺人事件、つまり親が子を、子が親を殺害するといった事件です。世界の中でなにものにもかえがたい親子という絆があるにもかかわらず、その親・子を殺してしまうという痛ましい事件はBESTメンバーの心に残ったと思いますし、現代の「倫理道徳観」の欠如の代表例として説明会等でも耳にしていたことにより、一番回答が多かったと考えられます。また、他にもBESTで取り上げられていた「給食費の未払い問題」や、最近、繰り返し報道されてきた社保庁の年金不払い問題、赤ちゃんポスト問題もBESTメンバーの印象に強く残ったようです。
 
 
「家庭のしつけ」が1位、「インターネット」はゼロ
   
Q4. 「倫理道徳観」を子供たちに教える為に有効なことは?

 
BESTメンバーとしては「家庭でのしつけ」が「倫理道徳観」を子供達に教えるために一番有効という結果が出ました。実際に、説明会等でも家庭でのしつけがしっかりしていないため、学校の先生が手をつけられないクラスが発生するなどの話もありました。その他にも、少数ではありますが学校教育、地域活動、武道といったことも「倫理道徳観」を子供達に教えるのに有効であるという意見もありました。一方で、「インターネットの活用」については、選択した人が1名もいないことが印象的でした。最近は情報収集をする際によく用いられるインターネットですが、「倫理道徳観」を伝えるには不十分と考えられたようです。「倫理道徳観」はインターネット等を通じた知識として得るものではなく、人から教わるものであると認識している人が多いことが分かります。
 
 
「覚えていない」「他の授業の振り替え」
「道徳の授業」で「道徳」教えず!?

   
Q5. 学校教育において「道徳」の時間は、学校や教師の裁量に任せております。しかし、最近のモラルの低下を憂い、教育再生委員会の第1分科会が「道徳」の時間についてどのようにすべきか議論を重ねております。皆さんは「道徳」の時間(小中学校)にどのようなことを教わっていましたか?
 
・人を思いやることの大切さ
・他人に迷惑をかけるな(相手の立場に立って物事を考える)
・感謝する気持ち
・教科書を読み、感想を言い合う
・NHKのテレビを見て感想を書く
・覚えていない
・他の授業の振り替え
(一部を抜粋)
 
本質問において一番目についた回答は、「人のことを思いやる気持ち」に関し、「道徳」の時間で学習したという意見でした。小中学校のころから「道徳」の授業で「他人の立場に立つ」という気持ちのきっかけ程度のことを教わっているようです。ただ、学習した内容を覚えていない、もしくは読書しただけという意見も多く見受けられました。Q2の結果から分かるとおり、20代で「倫理道徳観」の概念を学習する動機が「倫理道徳観」の欠如による危機感であるBESTメンバーが多くいる現状を考慮すると、様々な方面のメンバーが所属していた小中学校での道徳教育が、十分に役に立っているということは言いがたいという結果になりました。
 
 
今回の「倫理道徳観」に関するアンケートではっきりしたことは、説明会に参加したメンバー全員が20代でその概念を教わることが必要であると考えていることでした。その動機付けの主因として、現在「倫理道徳観」が欠如していることによる「危機感」が多く見受けられました。これにより、社会全体として「倫理道徳観」の欠如している現状を推し量ることができます。そこで、今後「倫理道徳観」を子供達へ教える有効な方法として多くの人が選択したのは、「家庭でのしつけ」でありますが、実際にもうじき親になるのは私たち20、30代の若者たちです。今は「倫理道徳観」が十分でないと自覚している人たちの「倫理道徳観」を高めないことには、子供たちにも教えられません。一人一人が自覚を持ち、危機感を行動に変えられるか否かが、未来の子供達の運命と社会の在り方を決定付けてしまうことでしょう。
 
ご協力ありがとうございました。
 

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